この記事では住宅のさまざまな生活シーンにおける適切な寸法とその根拠が分かりやすいイラストで図解されている書籍、『図解 住まいの寸法』をご紹介します。
『図解 住まいの寸法』は住宅の実務で使える標準的な寸法や基本的な注意事項が丁寧に図解されています。そのため、初めて住宅を設計する場合や住宅設計を志す学生の方など、住宅設計の初学者に安心できる一冊と言えます。
赤黒の2色刷なので解説や図解が読みやすく、パッと見るだけで赤字などの重要な部分が目に入ります。また、住宅を13の空間に分けてありそれぞれの空間が独立して解説されているため、どの章からでも読むことができます。
『図解 住まいの寸法』はさまざまなバリエーションの空間をわかりやすく図解しています。そのため住宅実務をこれから学びたいと思っている方、説得力をもってお客さまに提案したいと思っている方などにオススメの一冊です。
学芸出版社
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『住まいの寸法』は住宅実務のレファレンスとして使える1冊
『図解 住まいの寸法』はさまざまな生活スタイルのお客さまを想定しており、図解されている間取りや空間のバリエーションが豊富です。そのため住宅設計の実務においてレファレンスとして使うことができます。
近年お客さまのニーズやこだわりは多様になっています。時には自分が経験したことのない生活空間を設計する場合もあり、住宅の実務設計にはさまざまな生活スタイルに対応する力や知識量が求められます。
『図解 住まいの寸法』はそういった場合に力になってくれる本です。例えばリビングの章は、標準的なレイアウト例、リビングが畳敷きの場合、LDKワンルームの場合、といったプラン例が数種類ずつ図解されており、さまざまなバリエーションを参照することができます。
また、1人当たりに必要な玄関収納の量、ダイニングテーブルに適した照明の種類と照度、浴室やトイレの手すりの適切な配置といった、細やかな部分についても丁寧に図解されています。そのため、細かく寸法や仕様を考える際にも役立ちます。
『図解 住まいの寸法』はさまざまな生活スタイルに対応でき、細やかな部分にも手が届く、住宅実務のレファレンスとして一冊で安心できる本となっています。
住宅の間取りのパターンが多く、いろいろな暮らしに対応できる
『図解 住まいの寸法』は居室単体の寸法の解説だけでなく、さまざまなパターンの間取りについても図解しています。
例えばダイニングとキッチンとのつなげ方、ダイニングとリビングのつなげ方、LDKワンルームの場合、リビングと和室のつなげ方といったさまざまなテーマで間取りが図解されています。
このように1つのテーマに対してさまざまなパターンが図解されているので、いろいろな暮らしに対応することができます。
また、やや特殊な例として、廊下を介さずに浴室と主寝室をつなぐことでヒートショックの対策になる間取りなども紹介されています。
この他にも、『図解 住まいの寸法』はプライバシーや安全性に対する配慮について随所で図解されており、高齢者や子供にやさしい住宅設計を学びつつ、さまざまな暮らしに対応できる本となっています。
社内での打ち合わせ時に一冊あると、細かな設計のポイントの共有に役立ちます
お客さま目線で考えると、「外からの視線が気になる」とか「手すりがつかみにくい」といった、住んでみて初めて分かる細部の使い心地の良し悪しがその住宅の評価につながる場合もあります。
しかし住宅の実務設計の経験がまだ浅い方の場合、こういった細かい使い心地の部分の設計はなかなか想像しづらいことがあるかと思います。
『図解 住まいの寸法』は住宅の細かい使い心地に係る寸法や仕様が豊富に図解されており、住宅実務者が空間をイメージする手助けになります。
例えばリビングやトイレなどのプライバシーの確保方法、各室の適切な照明の種類や配置や照度、段差で転んだり窓から転落したりしないための寸法、使いやすい手すりの配置など、実務設計で役立つポイントがコンパクトに整理されています。
図解と解説で適切な寸法とその根拠が分かるので、高齢者にとって使いやすい手すりの配置など、設計者自身に経験がないような細かい使い心地に意識が向く手がかりになります。
『図解 住まいの寸法』は、住宅実務の打ち合わせの際などに示しながら話すことで、細かい部分のイメージや設計のポイントを共有する助けになります。
イラストがわかりやすく、こだわりあるお客さまと一緒に話をする1冊としてもオススメ
『図解 住まいの寸法』は図解のイラスト分かりやすく、建築設計に詳しくない人にとっても読みやすい本となっています。そのため『図解 住まいの寸法』はお客さまと一緒に読みながら設計の話をする本としてもオススメです。
お客さまの中にはこだわりがあり熱心な方や、なぜその設計になっているのかの明確な理由を求める方もいらっしゃいます。そういった方に納得して頂くためには、実際の利用シーンをビジュアルなどで示しながら設計や寸法の必然性を理解して頂く必要があります。
『図解 住まいの寸法』の図解の多くは寸法とともに実際に住まいの中で生活している様子のイラストが描かれています。
例えばキッチンの項であれば棚に手をのばす女性が、子供部屋の項であれば色々な年代の子どもが描かれており、それぞれの体格や生活スタイルに適した設計や寸法が分かりやすく表現されています。
図解のイラストを示しながらお客さまと一緒に読むことで、実際の生活シーンを想定しながらお話する手がかりが得られますので、お勧めの一冊です。
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