コンストラクション・マネジャーの実務について具体的なイメージが掴める書籍『CMガイドブック第3版』を紹介した記事です。
転職先の候補としてコンストラクション・マネジメント会社を検討されていて、コンストラクション・マネジャーの実務について知りたい方や、設計事務所やゼネコンに勤務されていて、プロジェクトに参加しているPM/CM会社がどのような役割をするのかなどを知りたい方などに役立つ1冊です。
また、『CMガイドブック第3版』は認定コンストラクション・マネジャー(CCMJ)資格試験を実施している日本コンストラクション・マネジメント協会が発行しています。
試験勉強に必要な情報がまとまっているだけでなく、『CMガイドブック』からの出題もあるため、認定コンストラクション・マネジャー試験の教科書として特に有用な一冊です。
水曜社 (2018-01-11)
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『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジャーの役割や実務のイメージが掴める一冊
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジメントやコンストラクション・マネジャーの役割や業務の流れについて解説されており、実務のイメージが掴める一冊です。
例えば、コンストラクション・マネジメントの概要を解説した項目では、発注者とコンストラクション・マネジャーがCM契約を結び、設計者と工事会社へのマネジメントを行うピュアCM方式や、コンストラクション・マネジャーと施工者が工事契約を結ぶアットリスクCM方式の違いがわかりやすく図解されています。
また、プロジェクトの施工者の選定について解説された項目では、設計施工分離方式や設計施工一括方式における、発注者、コンストラクション・マネジャー、工事施工者の関係や実務における役割がわかりやすいフロー図に示されています。
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジメントやコンストラクション・マネジャーの概要が掴める一冊です。
(『CMガイドブック第3版』p.67より、施工者の選定フロー図)
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジャーの実務の具体的な手順がわかります
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジャーの業務について、具体的にやり方や手順が解説されており、実務に役立つ一冊となっています。
例えばプロジェクトの遂行と管理の基本スケジュールである、マスタースケジュールについて解説された項目では、「資金・労働力・資材といったリソースを整理する」、「作業や工事について期間の計算を行う」といった手順がわかりやすく解説されています。
さらに、クリティカルパスや主要な工程などが詳しく書き込まれたマスタースケジュールの作例があるため、マスタースケジュールの全体像や作成手順がイメージしやすくなっています。
また、予算管理表の運用を解説した項目では、例示した表の「当初予算」「工事施工者見積額」といった各項目に対し、プロジェクトの段階に沿って何の金額をいつ記入するかが解説されており、予算管理の手順や概要が掴みやすくなっています。
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジャーの実務について具体的な流れや手順がわかる一冊です。
(『CMガイドブック第3版』p.131より、マスタースケジュールの作例)
『CMガイドブック第3版』は主要なPM/CM会社の代表クラスが編集長を務めており情報の信頼性が高い一冊です
『CMガイドブック』の編集長は主要なPM/CM会社の代表や会長などが務めており、情報の信頼性が高く内容が充実した一冊となっています。
例えば『CMガイドブック第3版』では山下PMCの代表取締役社長である川原秀仁氏が、前回の版では日建設計コンストラクション・マネジメントの特別顧問(当時)である降井繁蔵氏が編集長を務めています。
また、『CMガイドブック第3版』の編集委員は主要なゼネコン、設計事務所、PM/CM会社などの代表や部長などで構成されています。
『CMガイドブック第3版』編集者
編集長 | 川原秀仁 | 株式会社山下PMC(代表取締役社長 社長執行役員) |
編集委員 | 小菅健 | 株式会社竹中工務店 |
編集委員 | 田中宣彰 | 株式会社三菱地所設計 |
編集委員 | 津崎洋人 | 日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社 |
編集委員 | 虎谷彰 | 株式会社竹中工務店 |
編集委員 | 水野和則 | 日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社(代表取締役社長) |
編集委員 | 村田達志 | 株式会社山下PMC |
編集委員 | 吉田敏明 | 株式会社三菱地所設計 |
(※役職は2018年8月18日現在のものです)
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジメントやコンストラクション・マネジャーに関する信頼性の高い情報が得られる一冊です。
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジメント業界の新しい動向の把握や実務に必要な知識の更新に役立ちます
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジメント業界の変化や動向を受けて前回の版から大きく改稿されており、実務に必要な知識の更新にも役立ちます。
例えば『CMガイドブック第3版』では、公共工事において設計施工分離方式以外の多様なプロジェクト実施方式が採用できるようになったことを受けて、「設計者・施工者・監理者の選定・発注」の項目が追加されています。
「設計者・施工者・監理者の選定・発注」の項目では、設計施工分離方式、設計施工一括方式、ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式について、選定や発注計画などの各段階について詳しく解説されています。
さらに、設計者や施工者の選定フローが図解されており、発注者、コンストラクション・マネジャー、設計者あるいは施工者の関係性や選定の実務上の手順が簡単に掴めます。
『CMガイドブック第3版』は最新のコンストラクション・マネジメントの動向の情報やそれに応じたコンストラクション・マネジャーの実務の知識が得られる一冊となっています。
『CMガイドブック第3版』は90件を超える各社の成功事例が紹介されておりリファレンスとして役立ちます
『CMガイドブック第3版』には付録のDVDがついており、PM/CM方式が導入された事例が数多く紹介されています。
優れた成果を挙げたコンストラクション・マネジメントの事例を表彰する、CM選奨の入選事例や、国土交通省の「地方公共団体におけるCM方式活用事例」から抜粋された事例が合わせて91件収録されており、リファレンスとして実務などの役に立ちます。
特にCM選奨の各事例は、事例の概要、プロジェクトの体制図、竣工写真といった基本データの他に、コストや品質やスケジュールなどの目標をどのように達成したかといった、プロジェクトの詳しい経緯が解説されています。
例えば、2016年のCM選奨最優秀賞である石巻市水産物地方卸売市場石巻売場建設事業の事例では、ピュアCMr(コンストラクション・マネジャー)である山下PMC(当時の名称は、山下ピー・エム・コンサルタンツ)とアットリスクCMrである鹿島建設が協力し、従来方式よりも大幅なスケジュールの短縮に成功したことや、工事費の約60%を地元企業へ発注できたといったプロジェクトの特徴が解説されています。
『CMガイドブック第3版』は90件を超える事例がまとめられているため、実務でのリファレンスとしても有用です。
(『CMガイドブック第3版事例集』より「石巻市水産物地方卸売市場石巻売場建設事業におけるピュアCM業務及びアットリスクCM事業」の概要など)
CM選奨を受賞した企業やCM方式を導入した事例を知りたい方は「CM(コンストラクションマネジメント)選奨の過去の受賞実績一覧と受賞回数の多いPM/CM会社を解説」をあわせてご一読ください。
『CMガイドブック第3版』はこんな方におすすめです
『CMガイドブック第3版』は以下のような方に役立ちます。
- コンストラクション・マネジャーへの転職を考えている方
- 認定コンストラクション・マネジャー資格(CCMJ)の受験を考えている方
- 転職の面接や書類選考などのために、コンストラクション・マネジャーの実務について知りたい方
- コンストラクション・マネジメントの役割やコンストラクション・マネジャーの実務について総合的にまとめられた情報が欲しい方
- コンストラクション・マネジメント方式を採用した事例をまとめて参照したい方
『CMガイドブック第3版』は日本コンストラクション・マネジメント協会が認定する認定コンストラクション・マネジャー資格試験の参考書でもあります。
そのため、コンストラクション・マネジャーへの転職や、認定コンストラクション・マネジャー試験の受験を検討されている方にとっては、特に役立つ一冊と言えます。
認定コンストラクション・マネジャー試験の受験を検討されている方は「認定コンストラクションマネジャー資格試験の合格率や過去問入手方法を解説」をあわせてご一読ください。
『CMガイドブック第3版』はコンストラクション・マネジャーの実務に役立つ参考書
『CMガイドブック第3版』は、コンストラクション・マネジャーの業務が詳しく解説されており、実務の具体的なイメージや手順が掴めます。また、主要なPM/CM会社の代表クラスの方が編集長を務めており、内容の信頼性と充実度が高い一冊となっています。
『CMガイドブック第3版』は公共工事において多様なプロジェクト実施方式が採用できるようになったことなど、コンストラクション・マネジメント業界の動向を反映しており、実務に必要な知識の更新に役立つ内容となっています。
『CMガイドブック第3版』は付録のDVDに90を超える事例が収録されており、リファレンスとして実務などの役に立つほか、コンストラクション・マネジャーへの転職や認定コンストラクション・マネジャー資格の受験を検討されている方などにおすすめです。
フリーランチでは、キャリア相談にてコンストラクション・マネジャーへの転職のご相談をお受けしています。
コンストラクション・マネジャー出身のキャリアコンサルタントがいるため、あなたの現状に則した的確なアドバイスが可能です。ぜひご活用ください。
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・「設計や施工からコンストラクションマネジャーへの転職事例や仕事の内容を紹介」
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