建築系派遣会社で紹介された企業への会社訪問や研修の流れを解説

建築系の大手派遣会社を通じて希望の求人に応募してから、働き始めるまでにはどのようステップがあるのでしょうか。私の場合、求人に応募してから前職を退職し働き始める2ヶ月の間に「会社訪問」と「研修」がありました。

今回は、「正社員だった私が派遣会社で仕事を探し、派遣先の大手建築系会社に勤めました」で登録会に参加後、就業を開始するまでに私が体験した流れについて、会社訪問と研修を中心に解説します。

※2017年1月25日追記(2016年9月27日公開)

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建築系の派遣会社から紹介された求人に応募する方法とプロセス

建築系の大手派遣会社で紹介してもらった求人の中から、気になった企業に応募する事にしました。具体的には、まず派遣会社の担当者に応募の意思を電話で伝えます。

すると、登録会時に提出した職務経歴書をベースにしたスキルシートと呼ばれる書類を派遣会社が作成します。これは、個人を特定できる情報を除いた職務経歴書のようなものです。このスキルシートとともに、派遣会社は私という人材を企業に推薦するのです。

私の時は、このスキルシート作成から企業への推薦までは1日でした。また、スキルシートの内容確認の機会は無く、どのようなスキルシートが作成されるかは担当者の力量次第となります。

きちんと作って貰えるように、ベースとなる職務経歴書をしっかりまとめ、登録会の時に派遣会社の担当者にわかりやすく伝えると良いでしょう。

ただし、後述する会社訪問に行く前に派遣会社に問い合わせたところ、スキルシートの内容は教えてもらえました。具体的スキル・関わった業務・年数について淡々とまとめているので、そのような作られ方をするという意識を事前に持って派遣会社とやり取りすることで行き違いを減らせるでしょう。

電話する男性のイメージ2

就業先企業への会社訪問の前に私が行った具体的な準備

スキルシートを就業先企業が確認し前向きな返事をもらえた後に、会社訪問の日程調整を行いました。そして、私の場合は派遣会社の担当者に同行し、実際に就業先企業に行きました。派遣ではいわゆる面接で採用不採用を決めるとこは原則NGとなっているようです。

ただ、面接ほど厳しくはないですが、現実にはそれに近い場が設けられている場合が多いと聞いていたため、少し準備を行いました。具体的にはスキルシートの記載事項の確認です。

先方が持っている私の情報は、派遣会社が作成したスキルシートが全てです。

・スキルシートに沿ったこれまでの業務の概要を整理
・求人に応募した理由を簡単に整理
・就業先部署で行っている業務を簡単に予習
・正社員である現職からの転職理由を整理
・企業ホームページをざっと見ておく
・不安点や疑問点を整理

このような事を簡単に準備をしておくと安心です。

いざ就業先企業へ!会社訪問では派遣会社の担当者が同行します

会社訪問には派遣会社の営業担当者が同行しました。また、会社訪問といっても、企業の中を実際に見学してまわるような事はありません。私の場合、所属先の社員の方々と話をしました。こちらからの持ち物は特に無く、業務実績資料やポートフォリオは不要です。

ちなみに、私の場合は「面接というわけではないので、恐らくそれほど心配はいらないと思います」と派遣会社の担当者から事前に言われていました。実際、いわゆる「面接対策」のような指示もなく当日を迎えました。

就業先企業からは、所属先の部長、課長クラスの方と、人事担当の方の計三人が出席しました。一般的な応接室に通され、机を挟んで席に着きました。

まずはこちらから簡単な自己紹介とこれまでの従事した業務について話をして、その後、先方から会社の説明と所属部署の説明、及び従事する業務の内容について説明を受けました。

その後、所属先の上長から質問を受ける事になりました。いわゆる中途採用面接ではありませんが、私の場合は以下のような質問を受けました。

・これまでの業務内容と転職理由
・なぜ正社員から派遣社員を選んだのかその理由
・仕事をする上で大切にしている事
・今回この求人を受けた理由
・この会社で興味のある事業や関わりたい業務

上記のような感じです。業務内容が限定的な場合が多い派遣社員ではありますが、私が希望した求人は建築の経験を軸に幅広く業務を担当する可能性がありました。そのため、建築に絡んだ業務の話は多かったです。

その他、いつ頃から就業が可能であるかの確認や、月残業時間の目安等条件面の確認を経て、会社訪問は終了しました。私の場合、1時間近い時間がかかりましたが、会社訪問にかかる時間は一般的に20~30分です。

マウスのイメージ

建築系派遣会社と雇用契約を結び、研修を受講する

会社訪問が無事終わり、就業に向けて具体的な準備に入りました。この状態になり、在職中の会社と退職に向けた手続きを開始すると同時に、建築系大手派遣会社と雇用契約を結ぶ事になりました。

少しややこしいですが、実際に働く企業の社員になるのではなく、所属はあくまで建築系派遣会社になります。

なので、派遣会社の入社手続きの場では

・年金手帳
・お給料の振込先口座情報
・通勤交通費の計算経路の申請
・労働条件通知書、雇用契約書、就業条件明示書

等の提出や書類のやり取りを行います。そして、今回のような長期の派遣求人では派遣先企業での雇用期間が3ヶ月ごとの更新となります。

また、就業スタート前に派遣会社が用意している研修を受ける事にしました。建築系に特化した大手派遣会社だったということもあり、CAD関係の研修は充実していました。

私はAutoCADの研修を受講しましたが、vectorworksの研修やlevitの研修等様々な講座がありました。就業のための準備に必要であれば、無料で受けられるようです。また、CADについて習熟したスタッフが常駐しており、随時質問が可能な環境です。

ちなみに、研修は就業を開始してからでも受講が可能で、業務内容によって必要なサポートが受けられます。

会社訪問は準備すると安心、きちんと事前に調べた建築系大手派遣会社はアタリ

正社員の中途採用のような厳しい面接ではないにせよ、現実には会社訪問というようなかたちで企業側の人間と会う機会は多いようです。

そして、建築系専門職としての求人の場合、業務内容によっては建築に関する専門的な話をする可能性があります。

派遣会社の担当者も同席していますが、会社訪問での実際のやり取りは企業側の方々と本人が中心なので、きちんと準備して臨んで正解でした。

また、就業開始前の研修の充実度や安心感はさすが建築系の大手派遣会社だと感じました。過剰なサービスは期待できないものの、連絡等の対応自体はとても丁寧です。

派遣会社自体は数多くありますが、私の場合は事前にフリーランチのキャリア相談を受けたので、結果的にアタリを引けましたのだと思っています。

フリーランチでは派遣会社の選び方や派遣という働き方の活用方法の相談も受けていますので、是非ご相談下さい。

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