完成編!提案デザイナーさんと打ち合わせ、用紙・印刷所選び、著作権はどうなる?|ランサーズで個人名刺を作成する方法

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デザイナーと二人三脚で作り上げる名刺

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前回「多数の提案から光る名刺デザイナーの選び方|ランサーズで個人名刺を作成する方法」では、クラウドソーシングサイト・ランサーズで名刺デザインコンペを実施し多数の提案が集まった所から、いかにして光る提案を見つけ出すことができるのかという事についてまとめました。

そこでは自分のセンスのみを考えて選ぶのではなく、特にデザインの受け手、この場合では名刺を受け取る側の感覚を大事にする事をプロセスの中に明確に組み込むことが大事ですよ、とお伝えしました。

私の場合はライターという職業から「共感」を引き出すデザインがいいなと思い、信頼の置ける女性のクリエイターの方に意見をいただくなどした結果、自分一人では見つけられなかった面白い提案に気付くことができ、採用することになりました。

ここからは採用したデザイナーと製作に向けた打ち合わせを進めることになります。
実際に打ち合わせをどのように行ったのか、プロダクトにつくり上げるためにはどの点を詰めなければいけないのか、今回の私の体験を交えてご紹介します。

デザイナーの良さを引き出す打ち合わせ

まずは「遠くにいる名前も知らない相手とどのように打ち合わせをするのか?」ということについて。

ランサーズを利用している場合、基本的には登録者同士で利用できるメッセージ機能を利用することになります。当選決定後すぐに、お互いの自己紹介を行い今後の成果物作成の期限を確認しましょう。一般的なメールサービスと同様、ファイルの送信もできます。

ランサーズのメッセージ機能画面

ランサーズのメッセージ機能画面

また進行中の仕事相手とはビデオ通話を行うことも可能です。メッセージのページ右上にある「ビデオ通話」ボタンから進むことができます。

ビデオ通話ボタン
直接交渉によるトラブル防止を理由としてメールや電話を利用した直接の連絡は基本的に禁じられていますが、いつも使っているメールや電話などのサービスを使って早くやりとりがしたい!という方は「連絡先公開申請 」を行うことで登録しているメールアドレスや電話番号を伝えることができ、直接打ち合わせができるようになります。

記入要項の書式を整えましょう

デザイン提案コンペの段階では、まだ記載内容の文言について明確に固まっている状態ではない場合が多いと思われます。まずはデザイナーと記載する内容について確認を取りましょう。

これも周囲に渡した時の伝わりやすさをチェックしてもらった上で確定していきましょう。文言を確定次第デザイナーに伝え、紙面でのバランスをとってもらいます。横書きにするか縦書きにするかによって読みやすい形式がありますので、その点もチェックが必要です。

私は内容を縦書きにしたので、電話番号や住所の数字は全角縦書きアラビア数字に統一するよう修正をしました。

また、使用するフォントやロゴのバランスをより良いものに調整していくことも大事です。基本的にはデザイナーの提案に対して対応する形になりますが、フォントの持つ雰囲気は頭に入れておきましょう。「今さら聞けない?有名なフォント12種類の紹介とフォントの基礎知識について」こちらが基本を抑えていて参考になりました。

これらの調整も基本的には渡した時の見やすさや、その後の処理のしやすさを頭に置いて進めるべきですね。
最近は名刺情報をスキャンしてデータをまとめる方も多いので、読み込みやすい形にまとめておきましょう。

印刷用紙とデザインのマッチングを考えましょう

こうして版下データの作成がほぼ終わった段階で、次は実際に印刷する用紙選択が重要になります。

柔らかいイラストが入っているのに光沢のある紙であったり、逆に先進的なデザインなのにあたたかみのある手触りの紙であったり、もらった時の手触りや色味と印刷内容のデザインがマッチしていないとここまで作りこんだ意味がありません。名刺は目で見る前に手で受け取るものという意識を強く持って用紙を選びましょう。

この時便利なのが、印刷用紙のサンプル集です。

例えば「印刷通販グラフィック」では無料会員登録を行うことで200種類もの用紙サンプルをまとめたファイルを送付するサービスを行っています。サンプルを取り寄せてみて、自分の求めるデザインに似合った用紙を探しましょう。
用紙の雰囲気によっては、改めてデザインの調整をしてもらう事も必要かもしれません。

会員登録をすることで印刷用紙サンプルを請求できる

会員登録をすることで印刷用紙サンプルを請求できる

ちなみに今回、私は「竹紙」という国産竹から作られたパルプを100%使用した用紙を採用しました。
イレギュラーなケースですので少しご説明します。「竹紙」は中越パルプ工業㈱が製造していて、竹紙ラボというサイトで名刺やはがきなどのオーダーメードを行っています。

竹紙ラボ

竹紙ラボ

放置した山林では竹が繁殖することで生態系が荒れてしまう問題があり、自分の住む集落でも影響がでていることから間伐した竹を使った素材を使おうという意識で使うことにしました。
このようなストーリーも自分自身を表す一端になりますし、話のネタになります。

ちなみに竹紙の質感はと言うと、表面が少し凸凹していますが手漉き和紙ほどではなく、それでいてほんの少し光沢感があります。素材としても面白いですね。

他にも探してみれば、特徴のある印刷用紙があるかもしれません。あなた自身が住む地域性や趣向に合った素材を探してみてください。

このような特殊な場合はデザイナーにサンプルを入手してもらい、デザイン調整を行うべきでしたが、今回私はそこまで思い至らずその点は反省でした。出来上がりの雰囲気はデザインが馴染んでいると思っているのですが。

と、このような経緯を経て、ついに私の個人名刺ができあがりました!

個人名刺:左が表面、右が裏面

個人名刺:左が表面、右が裏面(クリックすると拡大します)

屋号と名前のみという表面のシンプルさにこだわりました。シンプルだけど柔らかく、ちょっと気になる感じが出せました。少し裏面の密度が高くなりましたが小さなスペースに事業内容もまとめられて満足しています。

元々は情熱的な性格を演出したいと考え朱色を差し色にしてもらうよう依頼したのですが、キャラクターの色と雰囲気からターコイズに近い青緑色を基調にしたデザインになりました。出来上がって見ると、下手に繕わない素の自分という雰囲気があって好きですね。名刺デザインを引き受けていただいたkohokさん、改めてありがとうございました!

今回は限られた時間と予算で、納得の行く名刺を作ることができました。自分でプロセスを作り、デザイナーとつくり上げ、周りにチェックをもらいながら個人の名刺を作ることができれば、仕事にも必ずいいフィードバックがあります。あなたもぜひ、あなた自身を表す名刺で新しい仕事を生み出してください!

制作後の内容修正について

ちなみに、クラウドソーシングサイトを通してコンペで選出したデザインを修正したい場合はどうすればいいのでしょうか?デザインを作成したのはデザイナーだから、ちょっとした変更でもデザイナーにお伺いを立てないといけないのでしょうか。

私も誤解していたのですが、その必要はありません。

ランサーズでは、コンペ型の仕事依頼についてはデザイン案が当選した時点でクライアントに著作権が譲渡されるよう規約で定められています。他のクラウドソーシングサイトも含め、提案を買い取る形での依頼の場合はデザイン案が当選された時点で著作権は依頼者に帰属するというのが一般的です。

ですので、なるべくAdobe Illustratorなどのグラフィックソフトで作成した元データで納品してもらい、自ら微修正できるようにしておくのが賢明です。これなら肩書や名前が少し変わるぐらいであれば、自分の手で修正することができるわけです。

しかし記載する情報が増えるなど、レイアウトのバランスが変わるような場合はなるべく元のデザイナーにお願いするのがよいでしょう。
ところがこの時点ですでにデザインを買い取っているため、デザイン修正は改めて契約する必要があります。最初から無料でサービスしてほしいとお願いするのは無理筋であるということを頭に置いておきましょう。

ただしデザイナーと良好な関係を築くことによって交渉の余地は出てきますので、名刺デザインだけでなく今後のデザイン発注も含めてお付き合いをする心持ちで連絡を取り続けましょう。

このように同じデザインを活かしながら大きくレイアウトが変わる場合や、事業内容の変更によってデザインのテイストを改める必要が出てきた場合は、改めて相手を指定しデザイン修正をプロジェクトとして依頼する事が可能です。ランサーズの場合では相手のプロフィールページにある「この人に仕事を依頼する」ボタンから仕事をオファーすることができます。

「この人に仕事を依頼する」ボタン

「この人に仕事を依頼する」ボタン

名刺という一つのプロダクトを作り上げる中で、デザイナーとの関係も良いものにし、今後の展開につなげる事でお互いにうまくいくよう心がけましょう。

 

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