退職し、フリーランスになる時に考えたい健康保険の選択肢

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今回からこの「フリーランチ流仕事術」でコラムを書いていく、もちのやと申します。今年の春に建築関連の会社を退職して、地方都市のまちづくりに関わりながらフリーランスとして働きはじめました。芝居と和菓子が好きです。よろしくお願いいたします。

今回は初めてのエントリーということで、自分が転職して少し戸惑った健康保険の切り替えについての事から語らせていただきたいと思います。と言っても結構しょうもないことですけど…、このレベルの事から一つ一つ潰していくのが大事なんだと思いながら書いております。

健康保険の切り替えで困った!

私が会社を退職して国民健康保険に切り替えようとした時の事です。市役所の窓口で退職証明書を出して「会社の健康保険から国民健康保険に切り替えたいんですけど…」と聞いてみました。すると、窓口の方からは「前の会社の健康保険番号はわかりませんか?」と逆に質問をなげかけられました。なに?健康保険の番号って自分で調べないといけないの?

私は退職したことが確認できればそれですぐ切り替えられると思っていたのでちょっと面食らってしまい、「今はわからない…です」と言いながら引き下がるのみでした。根拠なくすぐ切り替えられるだろうと思っていたので、対処法が全くわからなかったのですが、なんとも釈然としない感じでした。人事もそんな大事な事なら退職時の書類に書いておいてくれればいいのに…!

そんな感じで少し憤っていたりしていたのもあり、ちょっと間を置いて出直してこようと思っていたのですが、引っ越しや新しい仕事への取り組みなどなど目まぐるしい中で振り回されているうちに(ここでは書きませんけれど)結構な時間が過ぎ去ってしまったのでした。この間急病にかからなくてホントによかった。これを読んでいる皆さんは、一回できちんと自分が考えるベストの健康保険を選択できるようにしてください。気をつけてくださいね!

話が飛びましたが、改めて前職の会社に電話をして、健康保険の被保険者番号を教えてもらいました。私が勤めていた会社は大きくはないので人事担当の方に直接電話できて教えていただきましたが、大企業の場合は会社に直接問い合わせても答えてもらえない場合もあるそうですので、前職の会社が加入していた健康保険組合に問い合わせる方がスマートだと思います。もしくは前職の会社に健康保険証を返納する前に健康保険被保険者番号をメモしておくことでしょうか。ともあれ、健康保険被保険者番号が分かったので、窓口の職員さんが退職した事を会社に確認してスムーズに健康保険の切り替えができました。

 

健康保険、3つの選択肢

私の場合は国民健康保険に切り替えた方が保険料が安くなるので切り替えを選択しました。しかし、会社の健康保険をそのまま継続することもできます。健康保険の任意継続と呼ばれる制度で、この場合退職日から最長2年の間、前職の保険給付基準を引き継いで健康保険にかかることができるのです。ただしこの制度を利用する際には退職から20日以内に全国健康保険協会(協会けんぽ)の各都道府県支部にて手続きをする必要があります。また、保険料は事業所負担分も支払う必要があるので単純に倍になり自己都合の退職の場合お得ではありませんが、非自発的失業の場合は保険料も同額になるよう軽減する制度がありますので、この制度が利用できるかどうかをご確認ください。

また、業種によってはフリーランスでも加入できる健康保険組合があり、その健康保険に加入する方がお得になる場合もあります。退職時にすでにフリーランスとしてある程度収入がある方の場合は「文芸芸術国民健康保険」に加入する方がお得になる場合が多いようです。保険料が収入に限らず定額(16900円/月;介護保険料を除く)なので、自治体によって国民健康保険料の計算は異なりますが、概ね年収300万以上の場合は国民健康保険よりお得になります。家族の保険料も割引になりますので、家族を養っている方にはとてもお得なのではないでしょうか。

ただし、この健康保険組合に加入するためには文筆業やデザイナーなどという業種ごとの組合に加盟する必要がありますのでご注意を。建築系のフリーランスだと協同組合ジャパンデザインプロデューサーズユニオン、日本空間デザイン協会や日本インテリアデザイナー協会という団体があり、またネット関連では日本ネットクリエイター協会なんていうものもあって、ネットで動画を配信するPでもその動画の創作物による著作権収入などが主な収入になる場合は加入できるのです。とは言え、それぞれの団体には入会資格があり、入会金、年間会費などの費用もかかりますのでご確認いただきますよう。文芸芸術国民健康保険組合に参加している組合はこちらです。

 

とこれまで上げたように、

  1. 国民健康保険への切り替え
  2. 前職の健康保険を任意継続
  3. フリーランス向けの健康保険組合に加入

と退職・フリーランスへの転向時には、健康保険については大きく分けると3つの選択肢があって、家庭環境やライフステージによって選択は変わってくると思われます。国民健康保険は自治体によって保険料が異なりますし、それぞれの健康保険で利用できる保養所があったり、健康診断や人間ドッグの受診に対して助成があったりと決して保険料だけでは計れない要素もありますので、自分の心身の健康をいかに保つかということを考えていくためには自分に関係してくる選択肢を詳細に調べて並べてみるのが良いのではないでしょうか。フリーランスとして独り立ちする時に色々考えるのは正直大変ですが、自分の生きる道をどこに据えるかという事にも繋がってくると思いますよ!

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