一級建築士合格後の登録申請方法と免許証発行までの手続きまとめ

一級建築士試験に合格し、一級建築士として設計や監理の実務につくためには一級建築士名簿に登録するための申請が必要です。また、一級建築士としての実務経験が必要な管理建築士や構造設計一級建築士、設備設計一級建築士の受験資格を早く得るためにも、1日でも早く一級建築士登録を完了することにメリットがあります。

実務経験を合格発表後、迷わずに一級建築士登録手続きが完了できるよう、必要な書類や手続きをまとめました。効率よく手続きを進められるよう記事の最後にチェックリストをつくっていますので、ご活用ください。

※2017年12月21日追記(2016年11月29日公開)

一級建築士登録を早めに行うメリット

試験に合格しただけでは一級建築士として認められません。建築士法5条により、一級建築士免許の登録を受けることで、初めて建築士としての仕事ができるということになっています。

そして、今後建築系の仕事でステップアップを図るためにも早めの登録は有効です。
まず、建築士事務所を開設するために必要な管理建築士となるには「建築士」として3年以上の実務経験(建築士法では「業務従事」と呼びます)が必要です。

建築士事務所として独立を希望される方はもちろんですが、組織設計事務所やゼネコンなどの設計部においても部署単位、もしくは営業所や支店単位で管理建築士を立てていますので、管理建築士の資格は想像されるよりも多くの人に必要になるものです。

管理建築士の登録は一級建築士登録日から3年後から行うことができますので、一日でも早く登録しておくことで、管理建築士としての登録も早く行うことができます。独立して建築士事務所を構えたい方は、早めに登録を完了しておきましょう。

また、構造設計一級建築士や設備設計一級建築士の資格取得のためには、「一級建築士」として5年以上の実務経験が必要となります。構造や設備のエキスパートとしてキャリアを積み上げていきたいと考える方も、早めに登録を完了しましょう。

一級建築士名簿に登録した人のイメージ

一級建築士登録のために必要な手順

では、一級建築士登録のためにはどのような手順が必要になるのでしょうか。
簡単にまとめてみます。

項目 手続き場所 必要な時間
「一級建築士免許申請書」・「住所等の届出用紙」をダウンロードして記入 どこでも可能 一時間程度
戸籍謄本の発行 本籍地の市区町村役所(郵送可) 4日~7日(郵送の場合)
「登記されていないことの証明書」を発行 法務局 窓口ですぐ対応できます
登録免許税(60,000円)・登録申請手数料(19,200円)を支払い 近くの金融機関 窓口ですぐ対応できます
必要な書類を持参し登録手続きを行う 各都道府県の建築士会事務所 書類確認を行うので時間に余裕をもって
一級建築士免許が郵送される 自宅 登録から約3か月後

このような手順で登録を行うことになります。必要な書類によって担当する機関が違ってきますので、一つ一つクリアしていきましょう。
また、一級建築士登録のためには登録免許税や申請手数料など合わせて80,000円以上の費用がかかります。費用の確保は事前に済ませておきたいですね。

一級建築士登録手続きに必要な書類・持ち物チェックリスト

上にあげた手順の(5)で必要となる、一級建築士登録手続きを行うために必要な書類をチェックリストにまとめました。すべて揃っているか確認して建築士会へ向かいましょう。

一級建築士免許登録書類・持ち物チェックリスト

こちらからPDF版をダウンロードできるので、印刷して活用ください。
一級建築士免許登録_書類・持ち物チェックリスト

これらの書類について、それぞれどのような書類なのか、どうすれば取得できるのかご紹介します。

一級建築士免許申請書・一級建築士住所等の届出

これらの書式は、日本建築士会連合会のページから書式をダウンロードすることができます。

住所や氏名、生年月日などの基本情報を欠格事項などを記入するとともに、登録免許税の振込証を添付する様式です。
手書きでも作成できますが、PCから必要事項を記入することができる書式もありますので、こちらで作成しプリントアウトすると簡単です。

戸籍謄本

戸籍謄本は本籍地の市町村で取得しなければいけません。郵送で取りよせることが可能です。例として、東京都生活文化局のページをご紹介いたしますが、正確には本籍地の市町村のページをご確認ください。
戸籍謄本の発行の手数料は450円です。

登記されていないことの証明書

「登記されていないことの証明書」とは、名前だけではどんな書類なのか分からないですよね。
これは、認知症や知的障害等による判断能力が不十分な成年被後見人などを対象にした、「後見登記等ファイル」に登記されていない事を証明するための書類です。つまり、申請者に判断能力が十分あるという事を示すために提出するものです。
この証明書は法務局で発行することができます。手数料は450円です。

証明写真

2枚を「免許申請書」と「住所等の届出」の所定の欄に貼ります。登録窓口に赴く際には、予備も含めて、事前に撮影した証明写真のシートを持っておくとよいでしょう。

登録免許税納付書領収書

一級建築士として登録する際には登録免許税60,000円を支払うことが必要です。
国税を納付することができる銀行や郵便局で支払うことができます。
その際、「領収済通知書」を紛失しないようお気をつけください。
くわしくは、日本建築士会連合会のページをご確認ください。

申請手数料払込受付証明書

さきほどの登録免許税は一級建築士の登録のために必要になりますが、こちらの「申請手数料払込受付証明書」は、一級建築士の免許証を発行してもらうために必要になります。手数料は19,200円です。
こちらの払込受付証明書も一級建築士の登録申請書に原本の添付が必要ですので、紛失しないよう注意しましょう。
こちらも日本建築士会連合会のページをご確認ください。

合格通知書

製図試験の合格通知書が送付されますので、必ず持って行きましょう。登録窓口で確認されます。

本人が確認できる公的証明書

運転免許証/パスポート/写真付き住民基本台帳カードのいずれかがあれば十分です。

効率よく申請手続きを完了して、1日も早く一級建築士に!

一級建築士免許登録手続きは登録免許税や申請手数料などお金もかかります。免許税や手数料を合計すると80,100円になります。
また、申請に必要な文書を請求するための手間がかかり、馴染みのない手続きもあるので最短で登録を済ませることができるようまとめました。

せっかく合格されたのですから、一日も早く一級建築士の免許を手に入れてくださいね。

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一級建築士を合格すると仕事の幅や年収が大きく変わります。せっかく取得した一級建築士の資格をフルに活かしてくださいね。

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