建築に特化したフリーランチのキャリア相談の事例や感想を紹介します

フリーランチのキャリア相談は、建築に特化した働き方や転職の相談ができるサービスです。

キャリア相談では、建築業界の実務経験者や一級建築士の資格を持つコンサルタントが働き方や転職についてのアドバイスを行っています。

この記事ではフリーランチのキャリア相談を経て転職されたCさんにご協力頂き、キャリア相談ではどのような事が相談可能で、どのような提案が受けられるのか、実例を通してご紹介します。

大手転職エージェント利用経験もあったCさんがフリーランチのキャリア相談にきた理由

Cさんは設計事務所で意匠設計の経験を持つ一級建築士で、過去2回の転職経験をお持ちでした。

しかし、これまでの転職経験がキャリアの積み方としてあまりプラスになっておらず、キャリア相談に訪れた時期は体調を悪くして会社を休職中でした。

休職中の会社への転職は大手転職エージェントからの紹介ですが、建築業界で起こりやすいエージェント利用時のデメリットがそのまま当てはまる事例でした。

Cさんの経歴を簡単にご紹介します

Cさんの経歴を簡単にご紹介します。

・1社目:小規模組織設計事務所(新卒)
新卒入社。担当プロジェクトがストップしてしまった事、組織設計事務所といっても小規模であり、事務所自体の業績も厳しかったことから転職を決意。

・2社目:アトリエ設計事務所(知人からの紹介)
前職よりも設計のスキルは身についたが、長時間労働がネックと感じられた職場。さらに、当初口頭で交わした労働条件が履行されずCさんの経済状況が悪化。プロジェクトの区切りと一級建築士取得のタイミングで転職。

・3社目:不動産開発・管理会社(大手転職エージェント経由)
中堅規模の企業。エージェントの強い勧めがあり入社するも、入社後、条件面や業務内容で企業側と大きな認識のズレが発覚。是正に努めるも体調を崩してしまい休職

会社概要 経験年数 就職・転職の経緯
1社目 小規模組織設計事務所 1年半 就職活動
2社目 アトリエ設計事務所 2年 知人の紹介
3社目 不動産開発・管理会社 2年 大手転職エージェント

※本人の特定を防ぐため、記事内容に支障が出ない範囲で記載内容を調整しています。

Cさんがフリーランチのキャリア相談にたどり着くまでの経緯と理由

Cさんがフリーランチのキャリア相談を見つけ、選んだ主な理由は下記2点です。

・転職という選択肢があった一方で、大手転職エージェントの利用には疑問があった
・長い目でキャリアを考えた場合、次の仕事をどう選ぶべきか分からなかった

大手転職エージェント経由の転職に不安があったCさん

Cさんは前回の転職の際に大手の転職エージェントを利用していました。

このときCさんは、転職エージェントに長時間労働と引き替えつつ設計のスキルを身につけたため、設計をこのまま続けるかどうか迷っていました。

そして、設計の経験を活かしつつ、設計以外の仕事も紹介して欲しいとオーダーしたそうです。

若手で一級建築士であったCさんは、数多くの求人を紹介されたそうです。

そして、「まずは応募してから判断しましょう!」というエージェントのアドバイスもあり、Cさんは紹介された求人企業に応募し、内定を得ました。ただし、

「アトリエ系の建築事務所での業務について丁寧に説明しても、担当の転職エージェントには建築の専門的な話や希望の働き方について理解してもらえませんでした。」

と言うように、担当エージェントとのやり取りには常に不安があったようです。

金銭面の焦りとエージェントの内定承諾への後押しがミスマッチに繋がる

慎重だったCさんは、業務内容や内定先企業が期待する自身のポジションについて、面接の場だけでなく、担当エージェント経由でも確認を依頼していました。

しかし、「企業側の担当者を通して確認中です。」という返答ばかりで確信的な情報が得られなかったそうです。

前の職場をすでに退職していたCさんには金銭的な余裕がありませんでした。

じっくりと考えたいという気持ちもありつつも、結局、エージェントからの強い勧めもあり、Cさんは内定を承諾したそうです。

しかし残念な事に、入社後に転職先企業の認識と、Cさん認識の大きなズレが発覚。是正に努めるも難しく、Cさんは体調を崩してしまい仕事を休職せざるを得なくなりました。

そんな中、今後の体調不安の中で職場をどうすべきか、そして、将来的なキャリアの積み方をどうするべきか相談したいと言う事で、フリーランチのキャリア相談にお申し込みいただきました。

建築の働き方の悩み、プロに相談しませんか?

キャリア相談におけるCさんへのヒアリング

フリーランチのキャリア相談にお越し頂く際に、Cさんにはこれまでの経歴を簡単にまとめておいて頂き、職務経歴書をご用意いただくようにお願いしました。

また、ポートフォリオをお持ちという事でしたので、そちらもお持ちいただく事になりました。

フリーランチのキャリア相談は、相談者の話をじっくり聞いていくというスタイルです。

また、Cさんのケースもそうでしたが、キャリアに対する考え方やこれまで係わってきた仕事について相談者の方がどのように感じてきたかを理解した上でないと、最適な提案を奨めることはできないからです。

ヒアリング内容についても相談者の状況次第で変わってきますが、Cさんの場合、最初に下記3点について話を伺いました。

・これまで取組んで来た業務内容について
・働き方を含めた今後の希望について
・体調とお金の状況について

これまで取組んで来た業務内容について

Cさんの職歴のメインはアトリエ系建築設計事務所での経験です。

お話しを伺っていくと、建築家の設計事務所の中でも実施案件が少ない事務所で、経験プロジェクト数が少なく、職務経歴として評価されにくい経歴だと感じました。

この状況で、転職エージェント経由で発注者側に転職してしまったため、技術力がどうしても不足している状況で転職活動を行わなくてはいけない状況にありました。

「前回、転職エージェントに相談した時は、アトリエもゼネコンも組織設計もハウスメーカーも、設計という意味では同じように解釈されてしまって。」

「エージェントに理解してもらえたのは比較的若いのに一級建築士を持っているという事ぐらいだったと思います。」

というCさんの言葉が表している通り、こういったアトリエ系事務所や建築の専門的な経験を正しく評価されずに転職に踏み切ってしまったといえます。

また、体調を崩してしまった今、厳しい状況に置かれているなと感じました。

働き方を含めた今後の希望について

Cさんとしては、体調が回復傾向であった事から休職中の会社を退職し、小規模でも良いので別の会社に転職するという選択をお考えでした。

「意匠設計者そのものでないとしても、アトリエ系設計事務所での経験や一級建築士であることを将来的に活かせる形でキャリアを積んでいきたい。」

とはいえ、実際の希望を聞いてみると、発注者でも設計事務所でも苦い経験があるため、どういった職種のどのような会社に行けばいいのか、迷っている様子でした。

体調と経済の状況について

Cさんの場合、休職中と言う事もあり体調と経済の状況は方針を決めていく上で重要でした。

「元々アトリエ系設計事務所で働いていたこともあり、経済状況については余裕があるとはいえません。」

「ただし、体調に関しては完全ではないにせよある程度回復しています。」

というのがCさん自身の認識でした。また、休職中の会社からは復帰の提案が来ているという事でした。

キャリア相談におけるCさんへのアドバイス

Cさんの話を受けてフリーランチから行ったアドバイスは下記です。

・仕事軸に偏り過ぎている
・転職ではなく、まずは復職するという選択肢
・負荷が少なく働ける建築専門職の派遣社員という選択肢

以下、ご説明していきます。

これまでの判断基準が仕事軸に偏り過ぎている

フリーランチでは、継続的に価値のある働き方を続けていくために「仕事」「お金」「健康」「家族」の4つの軸を意識する事が大切だと考えています。

その点、Cさんは判断の基準が「仕事」軸に偏り過ぎていると感じました。そのため、「お金」「健康」をある程度回復させることが大前提である事をお伝えしました。

復職して体調の様子をみるという選択肢も悪くはない

休職中の会社から復職の提案が出ているという状況であることから、転職ではなく、まずは復職して様子を見るのも悪くないとアドバイスしました。

Cさんの会社は仕事を通した建築のスキルアップは望めないものの、職場環境自体は安定した企業でした。

病気が寛解しない状態での転職活動は苦戦を強いられますし、Cさんの場合は現在の会社で復職した実績があれば、転職活動はかなり楽になるからです。

ただ、Cさんは復職のメリットを理解したものの病気を発症した原因が会社にあるため、仕事探しへのデメリットを理解した上で職場を変える決断をされました。

正社員より負荷が掛からない建築専門職の派遣社員

もう一つの提案として、正社員としての転職ではなく、これまでの経歴と一級建築士の資格を活かした建築専門職の派遣社員としての復帰を提案しました。

Cさんの体調は復調傾向ではあっても完全ではありませんでしたし、環境が変わると一時的にではありますが精神面の負荷もかかります。

100パーセントの復活を前提とするような企業への転職、しかも、小規模の企業への転職はかなりリスキーだと感じました。

また、経済状況を見ても、失敗が許されない状況にありました。

負荷が軽く、安定した収入を確保する必要があると感じたことも提案の理由です。

「派遣社員と言うと期間が短く、待遇も悪い印象ですが大丈夫なのでしょうか…。」

と、Cさんは戸惑った様子でしたので、下記のようにご説明しました。

・実務経験と資格があるのでそれなりに高単価の求人がある
・いわゆる事務職派遣と、建築の専門職派遣は違う
・派遣先企業をきちんと選べば、ホワイトな環境の大企業で実務経験を積める
・短期的なお金と健康の不安を解消しつつ、2年後に転職出来る体制をつくる

あわせて、比較的信頼のおける建築専門の派遣会社をピックアップし、Cさんが直接アプローチできるようにしました。

ちなみに、相談者の方には派遣会社への紹介料等は必要ありませんし、派遣会社をすすめたフリーランチにもお金は入っていません。

Cさんの年収を上げるために職務経歴書の修正をアドバイス

また、今後どのような形で転職するにせよ必要な事として、職務経歴書の修正をアドバイスしました。

・Cさんの経験を一般的な転職市場でわかりやすく示すためには工夫が必要
・Cさんの職務経歴書は代表的なプロジェクトしか記載していなかった

上記2点に改善の余地を感じました。

こういった問題点は建築系の設計者や技術者の方に共通してみられ、書類応募の通過率が下がったり、最終的な提示年収で100万円は損している、と感じる方は多いです。

キャリア相談のイメージ

再度キャリア相談を実施し、業界大手企業の派遣社員へ転職したCさん

その日のキャリア相談はここまでで終了でしたが、Cさんは職務経歴書をアドバイスに沿って修正し、後日、建築系派遣会社で求人の紹介を受けてきました。

そして、求人案件の比較検討に際してもう一度キャリア相談を行い、安定した職場環境で実務経験が積めそうなポジションの業界大手企業をおすすめしました。

ちなみに、Cさんとは現在も定期的に連絡を取っており、今回の記事を執筆するに当たり改めてキャリア相談の感想や当時のアドバイスがどう活きているか聞くことが出来ました。以下、ご紹介します。

Q:健康状態はその後いかがですか?

「比較的安定した職場環境ですが、転職したての頃は思ってた以上に身体がキツかったです。自分が思っていた以上に休職期間のブランクが大きかったんだと思います。その意味で、アドバイスは適切だったかなと思っています。」

Q:経済状況は問題ないですか?

「額面で月収35万円程度稼げています。残業は月30〜40時間程です。小規模な企業や設計事務所に転職していたらもっと少なかったと思います。」

「体制を立て直すと言う点では今ぐらいのお金は欲しかったので、この点でもアドバイスは適切だったとおもいます。」

Q:キャリア相談の感想をお願いします。

「私の場合は転職も視野に入れてはいましたが、キャリア相談自体は転職を必ずしも前提としない色々な視点でアドバイスをしてもらえるので、提案に対する納得感がありました。」

「あとは、建築業界の実務に詳しいコンサルタントが話を聞いてくれるので、以前利用した大手転職エージェントの時に感じた違和感やストレスが無かったです。その点は本当に良かったと思います。」

Q:フリーランチの相談後のフォローアップはいかがでしたか?

「キャリア相談のアドバイスを受けた後、どの派遣会社にすればいいのか、どの求人を選べばいいのか。2度の再相談を通じて、丁寧にフォローしてもらいました。」

「普通の転職エージェントであれば復職や派遣社員というアドバイスは出ませんし、エージェントに金銭的なメリットがないと思います。フリーランチにとってもそれは同様ですが、私の状況を考えた上でベストな提案をしてもらったなと感じます。」

キャリア相談を通じて可能なサポートまとめ

Cさんとのキャリア相談についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。フリーランチのキャリア相談は、相談者の状況に応じたオーダーメイドの提案が可能です。

また、キャリア相談を通じて下記のようなサポートも可能ですのでご紹介します。

転職先企業の紹介を希望する場合は無料でサポートします

キャリア相談の結果、いわゆる正社員への転職を希望された場合は相談者に合った求人をご紹介いたします。

また、企業への紹介は一般的な転職エージェントと同様、無料で行っています。求人情報量も大手転職エージェントと変わりません。

もちろん、転職をご希望でない相談者の方に求人を無理にご紹介する事はありません。

職務経歴書の本格的な作成サポートプランや面接対策のプランも

Cさんの場合は派遣会社向けの職務経歴書だったので簡単なアドバイスだけでしたが、特定の企業向けの職務経歴書の作成、本気で年収アップを狙う職務経歴書の作成には、より本格的なサポートを行うプランをご用意しています。

また、特定の企業に特化した面接対策など、相談者の方ひとりひとりにオーダーメイドのサポートをしています。

再キャリア相談の実施

初回のキャリア相談に加えて、必要があれば再度キャリア相談を行う事も出来ます。

Cさんの場合は、建築専門の派遣会社から紹介された求人の中から最適な行き先を選ぶために再度キャリア相談のお申し込みをいただきました。

建築系に特化し、相談者一人一人に合わせたキャリア相談

このように、フリーランチのキャリア相談では建築業界での働き方や転職について、相談者の状況に応じたオーダーメイドの提案を行っています。

フリーランチは、建築業界の実務経験や一級建築士の資格を持つコンサルタントが建築業界特化型の転職エージェントとしてサービスを展開している会社です。

Cさんの例では建築系派遣社員という選択肢をご提案しましたが、正社員の転職先企業の紹介はもちろん、そもそも今転職するべきなのか、といった相談もできます。

過去にあった相談事例を紹介しますと、

・建築家事務所を2社経験し、独立を考えているので進め方を教えて欲しい
・設計者からデベロッパーに転職したのだが、人脈がないのでサポートして欲しい
・PM/CM会社やデベロッパーの会社の実態や転職を支援して欲しい
・育休からの復帰をしたいのだが、負荷が大きすぎない会社やプランを教えて欲しい
・ヘッドハントを受けているのだが、転職したほうがいいのかアドバイスが欲しい
・この会社にあと何年いるべきなのか、教えて欲しい

キャリアに関する悩みは人それぞれです。本来それぞれ最適なアドバイスがあるべきだとフリーランチは考えています。

キャリア相談の場を使って、あなたのキャリア構築のお手伝いができればと、私たちは考えています。お申し込みをお待ちしています。

仕事の悩みを働き方のプロに相談しませんか?