森ビル森トラストや東京建物など不動産開発を行う大手デベロッパーを紹介

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大規模な不動産開発事業を担う大手デベロッパーにはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。中核事業としてオフィスビルの開発を行うという点では共通していますが、その方針や事業展開には違いが見られます。

本記事では森ビル・森トラスト・東京建物の三つの大手デベロッパーを採り上げ、その特徴をご紹介します。
尚、本記事では執筆時のIR情報や公式ホームページ上の公開情報を参考にしており、数値情報は記事内容に合わせて端数等調整しております。

また、財閥系大手デベロッパー3社については、「三井不動産・三菱地所・住友不動産、都市開発を行う財閥系デベロッパーを紹介」をご覧下さい。

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東京の大規模開発やヒルズの名称で有名な森ビル

森ビルグループは、六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズなど都心部の大規模開発で有名なデベロッパーです。2015年度のグループ全体の営業収益は2,591億円、2016年4月時点での従業員数は1,286名です。また、森ビルが設立されたのは1959年と、国内の大手デベロッパーの中では比較的新しいデベロッパーです。森ビルの事業別売上で大きいのは賃貸事業分譲事業となります。

賃貸事業:1,475億円
分譲事業:582億円
(2015年度)

賃貸事業はオフィス・住宅・店舗の賃貸、その他運営受託等を含みます。分譲事業は投資家向けオフィス・賃貸住宅等の販売や、個人顧客向け住宅分譲事業などを指します。

これまでの主要な実績は、ラフォーレ原宿アークヒルズ、六本木ヒルズ、建築家の安藤忠雄を起用した同潤会青山アパート跡地に建設された表参道ヒルズ等、建築関係者に限らず話題性の高い開発を行ってきました。近年では虎ノ門ヒルズが話題となりましたが、2017年以降も松坂屋銀座店跡地を含む再開発事業のGINZA SIXや、虎ノ門エリアの更なる再開発を予定しています。これまでの実績から分かる通り、東京の開発に力を入れているデベロッパーです。

また、森ビルは都市づくりへの理念が非常に強いデベロッパーで、「Vertical Garden City – 立体緑園都市」を理想としている事は有名です。実際に訪れると建築・都市的な視点を大事にし、開発事業を通じて都市づくりを行っている自負を感じる事ができると思います。

社内体制としても、森ビルは建築設計部を持っています。また、2014年〜2016年の総合職採用数のほぼ半数が大学院卒となっているため、建築系出身者が比較的多く在籍していると推測できます。その意味で、森ビルは、デベロッパー本体の立場で建築系の視点や専門性を活かせる機会が多い企業と言えます。

森ビル森トラストや東京建物など不動産開発を行う大手デベロッパーを紹介

オフィス開発だけでなくホテルやリゾート開発にも力を入れる森トラスト

森トラストグループは、オフィスだけでなくホテルやリゾート事業にも力を入れているデベロッパーで、森ビルと同じ出自の企業です。2015年度のグループ全体の営業収益は1,630億円となります。森トラストの事業別売上で主要なものは、賃貸関係事業不動産販売事業ホテル関係事業です。

賃貸関係事業:626億円
分譲関係事業:604億円
ホテル関係事業:285億円
(2015年度)

主要なプロジェクトとしては、オフィスの他に外資系ラグジュアリーホテルであるシャングリ・ラ ホテル東京を含む丸の内トラストシティや、京橋トラストタワー、ウェスティンホテル仙台を含む仙台トラストシティなどがあります。

また、森トラストグループは日本初の法人会員制倶楽部の「ラフォーレ倶楽部」を設立して以来、数多くのホテルの開発・運営を行ってきました。そのノウハウを活かし、上記のようにホテル系の事業や、リゾート関連の事業に力を入れているデベロッパーです

計画中のプロジェクトでは、奈良県初の高級外資系ホテルとなるJWマリオットホテル奈良や、(仮称)沖縄瀬底プロジェクト、(仮称)伊良部島プロジェクトといったリゾート開発計画が進行中です。その他、2015年から3年間で約160億円をかけて「ラフォーレホテルズ&リゾーツ」7施設のリノベーション・リブランドに取り組んでいます。

また、建築系技術者が活躍できる場としては、森トラスト本体のコンストラクションマネジメント部があります。その他、建築技術者の転職先となるグループ企業をご紹介します。

森トラスト・ビルマネジメント

施設管理・運営事業の他、インテリア・リノベーション事業や企画・コンサルティング事業を行うビルマネジメントの専門企業です。

環境配慮型オフィスビルの開発に実績、老舗ディベロッパーの東京建物

東京建物グループは旧安田財閥の流れを汲むベロッパーで、120年の歴史がある老舗企業です。グループ全体の2015年度の営業収益は2,600億円、2015年12月末日での従業員数は571名で、ビル事業住宅事業を軸にしているデベロッパーです。

ビル事業:969億円
住宅事業:980億円
(2015年度)

ビル事業については賃貸面積の4分の3以上が東京23区の物件となっており、住宅事業は東京23区で約6割、4分の3以上が首都圏エリアに分布しています。東京建物という名前の通り、東京を中心として事業展開を行っているデベロッパーです。

これまでの主要な実績としては、新宿センタービル大崎ニューシティー、近年では、オフィスビルに本物の森を再現した大手町タワーや、緑溢れる広大なテラスである京橋の丘を併せ持つ東京スクエアガーデン、広大なオープンスペースを併設した中野セントラルパークといった、個性的な環境配慮型大規模オフィスビルを次々に開発しています。

また、住宅事業ではマンションブランドのBrilliaが有名です。近年では豊島区新庁舎と一体開発したBrillia Tower池袋といった話題性のある住宅事業を行っています。

建築系技術者が活躍できる場としては東京建物本体のビルエンジニアリング部があり、発注者の立場で開発プロジェクトをコントロールする業務等があります。

大手デベロッパーの建築にも注目

それぞれ個性がある大手デベロッパー、建築的な取組みにも注目しよう

今回は大手デベロッパー3社をご紹介しましたが、それぞれ個性の際立った事業展開をしています。

森ビル東京都心に個性のある大規模再開発を立て続けに実現しており、設計部を社内に持つこともあり建築・都市的な視点を意識した取組みが多いです。

森トラストは都心で堅実なオフィスビル開発を行いつつ、ホテルやリゾート開発に強みを発揮しています。

東京建物は老舗デベロッパーながら個性的なプロジェクトが多く、環境配慮型の開発に一環として、技術面、空間面で建築的な取組みが見て取れます。

フリーランチでは設計や施工出身でデベロッパーを目指したい方デベロッパーから転職を考えられている方の相談もお受けしています。

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