建築や設計のつらい経験が転職の仕事探しの邪魔をしていませんか?

過去の職場でのキツイ経験が建築業界で働く事に対して偏った思い込みを生んでしまい、自身の建築実務経験やスキルを転職に活かせていない。建築業界ではそのような例がとても多いと感じています。

実際にフリーランチの転職エージェントとして多くの方と話をしてきましたが、転職活動に苦しんでいる方の多くは、過去の経験に影響され、特定の仕事内容や職種、企業に対して偏ったイメージを形成してしまっています。

私も建築設計事務所で働いていた事があるので、業界の実態を考えれば、求職者の方々が抱く思いは仕方がない面があると考えています。その一方で、エージェントとしては、そういった思い込みのせいで損してしまうのは非常に勿体無いと感じています。

建築業界で意味のある転職をするには、偏った個人の思い込みを払拭し、建築の実務経験やスキルを素直に読み替えて行くことが大切です。

建築の働き方の悩み、プロに相談しませんか?

建築業界では思い込みが邪魔して転職が決まらなかったりミスマッチが起きる

フリーランチの転職エージェントとして多くの転職希望者の方とお話してきましたが、建築業界での転職やキャリア形成に対する個人の思い込みが、転職活動のマイナス要因になっていると感じています。

個人で積んできた建築スキルや経験を建築業界の中で活かすための視点を転職時に持つことは、求職者の方々が思っている以上に難しいことなのです。

キャリア相談の場でお話を伺うと、最初は皆さんとても強いこだわりをお持ちです。例えば、下記のような感じです。

・今まで小さな会社だったが転職するなら大手のCM会社に行きたい
・これまで建築の営業職だったがキャリアアップのために設計職に興味がある
・今まで激務で辛かったので、絶対に残業のない会社にしか行きたくない
・住宅設計で十分設計スキルを積んだので、大手組織設計でも通用するはず

こういった思いは理解できますが、一方で、自身のこれまでのキャリアと整合性が取れているか、本当にプラスになるキャリアの選び方になっているかといえば、必ずしもそうではありません。

そして、自分のこれまでのキャリア分析や建築業界でのキャリアの積み方に対して偏った思い込みある場合、転職が長期間決まらなかったり、ミスマッチな転職に繋がり後々苦労する事になるのです。

建築業界の転職エージェントは求人だけでなく経験の活かし方や読み替え方を紹介する必要がある

キャリアに対する思い込みや偏りが強いと感じる場合には、フリーランチのキャリア相談では下記のようなことを意識し、相談者としっかり話し合いをするようにしています。

・相談者の経験を建築業界で活かす方法を紹介する
・次の次の転職や働き方に繋がる転職の仕方を紹介する

このような方針でお話しさせていただくので、相談者の初期要望にとって必ずしも肯定的な話にならない場合も当然あります。

「今の実力で無理して業界トップ企業に転職して消耗するよりも、きちんと評価体制のできている中堅企業で経験を積んでから再度転職するほうがメリットが大きい」

「今すぐ転職するのではなく、現職でプロジェクトをこなしてから転職したほうが希望通りの転職ができるし年収がアップする」

「未経験の設計職への転職は可能ではあるが、初心者扱いされるのとその先のキャリアが狭まる恐れがある」

上記は一例ですが、こういった話をして行く中できちんとキャリアの読み替えに成功した相談者は結果的にスムーズに転職先が決まり、納得感のある転職になっていることが多いです。

前職の経験だけを基準に転職先を判断するのはもったい無い

建築業界の求職者が思い込みをつくってしまう原因としては、例えば、労働環境に起因するものがあります。私自身、かつて設計事務所で働いていたので、建築業界の一部にかなり極端な労働環境や低待遇の職場があるという認識は持っています。

例えば、

「転職先は絶対に残業がない環境」
「小さな会社はこりごりで絶対大手に行きたい」

と考える相談者の多くは、建築設計事務所などでかなり極端な超長時間サービス残業の日々を過ごしていた場合が多いです。

そういった環境からとにかく脱したいと考えている方は、例えば「残業」という言葉に対して敏感に反応してしまうのも無理はありません。

しかし、例えば「自分以外のスタッフがある日音信不通になり、全ての仕事を自分一人で処理し続けた方が経験した残業」は、一般的な残業の感覚とはズレがあるように思います。

逆に、残業が多少あっても、与えられる裁量権や決定権が大きかったり、チームで補い合える環境であれば居心地は悪くないものです。

また、そういった極端な思い込みを優先して次の転職先を絞ってしまうと、これまでの業務経験やスキルとの整合性の判断が疎かになった求人ばかり残ってしまいます。

そして、建築業界は専門性が求められる仕事が多いこともあり、整合性が取れない求人にばかり応募しても内定や意味のある転職に繋げることは難しいのです。

素直にキャリアの読み替えを行った人のイメージ

思い込みに固執せず、良い転職に繋がるよう建築キャリアを素直に読みかえましょう

建築業界の仕事は本人が思っている以上に専門性が高いので、転職の際に自分の経験やスキルを活かせるように転職先を見つけることが難しいです。

中長期的な視点で転職を成功させるには、思い込みによる目先の転職ではなく、客観的な視点と建築業界の実情を踏まえた建築キャリアの素直な読みかえが必要です。

フリーランチでは、求人情報の提供だけではなく、経験やスキルをしっかり活かした働き方や年収アップにつながる方法を一緒に探して行くことで、思い込みを払拭し、キャリアの素直な読み替えをするお手伝いをしています。

建築業界での転職や、働き方にお悩みがあれば、フリーランチのキャリア相談を検討してみてください。

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