奨学金の返済開始日とリレー口座の開設などの必要な手続きや返済額を知る方法まとめ

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大学等を卒業して半年が経過すると、在学中にお世話になった日本学生支援機構から借りていた奨学金の、はじめての返済がはじまります。

この記事では、奨学金の返済手続きに必要なリレー口座の開設などの手続きや返済額を確認するための方法だけでなく、奨学金の返済が遅滞した際のデメリットについても解説します。

奨学金は、ほとんどの人にとってはじめての借金。不安はたくさんありますが、しっかり準備して、確実に返済していきましょう。
※2017年3月15日追記(2016年10月13日公開)

奨学金返済開始は大学を卒業してから6ヶ月後

日本学生支援機構の奨学金の返済は、大学や大学院を卒業して6ヶ月後からはじまります。
日本の大学は3月に卒業になりますから、その6ヶ月後、つまり10月から返済がはじまることになります。

3月 大学卒業
4月 就職
6ヶ月後
10月 日本学生支援機構 奨学金 返済開始

奨学金は登録した口座(後述する「リレー口座」)から毎月27日に引き落とされます。(振替日が金融機関の休業日にあたる場合は、振替日は翌営業日になります。)
1回目の振替日は、10月27日です。振替日の前日までには、所定の金額を忘れずに入金しておきましょう。

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まずは奨学金返済のためのリレー口座を開設しよう

日本学生支援機構の奨学金を返済するための引き落とし口座のことを「リレー口座」と呼びます。

リレー口座とは、『あなたの返還金が後輩奨学生の奨学金としてリレーされる』という意味です。

参照:口座振替(リレー口座)について

日本学生支援機構から送られてくる所定の用紙に、奨学金返済のための引き落とし口座を記入し、その銀行口座のある銀行の窓口まで行きましょう。銀行印が必要になるのでお忘れなく。

銀行窓口で用紙に記入した口座から奨学金の返済ができるようにリレー口座の設定が完了すると、いよいよ10月27日から自動引き落としが始まっていきます。

もしもリレー口座の加入申込書が手元にない方は、日本学生支援機構に請求しましょう。銀行窓口などには置いていませんので、注意が必要です。

また、リレー口座の申し込みは郵送でも可能です。郵送による奨学金返済口座の申し込みを行なう場合は、郵送用の加入申込書を日本学生支援機構のホームページからダウンロードして、必要事項を記入して郵送しましょう。

口座振替(リレー口座)加入申込書の請求|日本学生支援機構

リレー口座への加入が完了すると、日本学生支援機構からリレー口座の加入通知が送られてきます。

日本学生支援機構の奨学金返済のための書類

転居・勤務先が変更になった人は変更届を忘れずに

すでにリレー口座の登録を済ませている人のなかには、転居していたり、転職している方もいるかもしれません。そんなときは変更届を忘れずに行っておきましょう。

9月下旬までに、日本学生支援機構から「返済開始のお知らせ」の通知が登録している住所宛に郵送で届いています。もしもあたらしい転居先に届かず、実家や前住所に届いてしまっている場合は、変更届の提出が必要になります。

転居や勤務先の変更、改氏名の登録は、「スカラネット・パーソナル」と呼ばれる日本学生支援機構が提供する情報システムから行なうことができます。

スカラネット・パーソナルとは、奨学金を受けている方や奨学金を返還している方が、自分自身の奨学金に関する情報や登録されている内容を閲覧したり、転居・改姓・勤務先(変更)の届出や繰上返還の申込、在学猶予願の提出ができる情報システムです。

参照:スカラネット・パーソナル(呼称:スカラネットPS)とは

また、転居・勤務先の変更届は、もちろん郵送でも可能です。下記からそれぞれの変更届をダウンロードし、日本学生支援機構に送付しましょう。

転居・改氏名・勤務先(変更)届|日本学生支援機構

毎月の奨学金返済額をしっかり把握しよう!

毎月一定額、リレー口座から引き落とされる奨学金返済。いくら返済されているかをしっかり把握して、将来の返済プランをシミュレーションしておきましょう。
日本学生支援機構は、ウェブ上で奨学金の返済額を試算することができるシミュレーションを公開しています。

奨学金貸与・返還シミュレーション|日本学生支援機構

奨学金の種類(第一種奨学金および第二種奨学金)、学種(学部か大学院か等)、貸与月額などの情報を入力すると、借りた奨学金の総額や、毎月の返済額、返済回数などをシミュレーションすることができます。

では実際に、奨学金返済のシミュレーションを使って、返済額を確認してみましょう。

まずは奨学金の種類を選択します。
日本学生支援機構の奨学金には、無利息の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金、二種類の奨学金があります。
今回はより多くの方が利用される、第二種奨学金で計算してみます。

奨学金種類選択

さらに、大学に通った年数と、貸与月額を選択します。
ここでは、学部4年間、月3万円を借りた設定にしてみます。

また、入学時に入学金の用意などのために借りることができる入学時特別増額を借りたかどうかの選択肢もあるので、増額を受けた方はここで選択するようにしましょう。

奨学金を借りた年数と金額

最後に、機関保障制度を利用しているかどうかを選択する項目がありますが、保証料は毎月の奨学金の貸与から差し引かれているので、返済額の確認には特に関係がありません。

奨学金機関保障制度

いよいよ計算ボタンをクリックすると、返済の内容が表示されます。

今回の入力内容では、奨学金3万円を4年間借りたため、総額で144万円借りたことになりました。
第二種奨学金のため、3.0%の利率を追加すると、総額約176万円が、返済額となります。

また、返済の回数(何年で総額返済するか)は、借りた奨学金の総額に応じて自動的に決定されます。
今回のシミュレーションでは、13年間に渡って、毎月11,293円を返済することになります。

奨学金返済シミュレーション結果

なお、この日本学生支援機構の返済シミュレーションでは、利率計算が上限である3.0%で表示されています。
例えば、2016年3月時点での利率は0.16%だったため、実際にはほとんど利息がつきません。

また、この日本学生支援機構の返済シミュレーションでは、毎月の返済額や返済総額について知ることはできますが、毎月の返済額のうち、いくらを利息として支払うことになるかなど詳細は表示されません。
利息分まで正確な返済額を知りたい人は、ほかのローンシミュレーションサイトを利用して確認してみましょう。

奨学金の利率については、下記で確認することができます。

利率|日本学生支援機構

奨学金返済を遅延したときのリスクについて

リレー口座に入金されている残高が、引き落とされる奨学金返済額より1円でも低ければ、引き落とされずに延滞となってしまいます。
引き落とされなかった場合、日本学生支援機構から「振替不能通知」が送付され、翌月の振替日にその月の返済額と合わせて振替請求が行われます。

また、延滞した場合、年5%の割合で延滞金が加算されてしまいます。なるべく延滞しないよう、しっかりと返済計画を立てる必要がありますね。

もしも長期間延滞がつづいてしまうと、法的措置が行われることになります。延滞が3ヶ月以上になってしまった場合、奨学生本人の氏名・電話番号・住所等の個人情報を、個人信用情報期間に延滞者として登録され、クレジットカードが使えなくなったり、ローンが組めなくなったり、将来の人生設計に悪影響を及ぼすことになります。

奨学金で大学に通う人のイメージ

もしも奨学金の返済に困ったら

奨学金は、ほとんどの人にとってはじめての借金となります。また、新入社員にとってはようやく生活に慣れてきたタイミングでの返済開始が、思いのほか負担に感じるかもしれません。

奨学金の返済がどうしても厳しい場合、日本学生支援機構には返済を猶予してくれる制度があります。
「奨学金の返済を猶予・減額できる!?奨学金返還の救済措置を活用しよう」の記事では、奨学金の返済猶予についてまとめていますので、合わせてご覧ください。

10月27日から毎月はじまる奨学金の返済は、人によっては何十年もつづくことになることです。しっかりとした返済計画を立てて、自分の働き方をもう一度見つめ直してみましょう。

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