【東急】中堅組織設計事務所ってどうなの?特徴や違いを教えます!その3【INA】

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日本国内にはいわゆる組織設計事務所と呼ばれる建築設計事務所が数多くあります。【松田平田】中堅組織設計事務所ってどうなの?特徴や違いを教えます!その1【RIA】【安井】中堅組織設計事務所ってどうなの?特徴や違いを教えます!その2【東畑】に引き続いて、今回も中堅と言われる組織設計事務所を取り上げます。

中堅どころの組織設計事務所は、大手と比較した際に組織規模の点でまず違いが見られます。売上規模から行くと大手はおおよそ60億以上ですが、中堅組織設計事務所は30億~50億円程度。社員数では、大手がおおよそ400人以上ですが、中堅組織設計事務所は、200〜300人程度だとイメージしてください。

本記事では中堅組織事務所特集その3として、INA新建築研究所、東急設計コンサルタンツ、内藤建築事務所、あい設計の特徴を解説します。

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東急グループ系の組織設計事務所、東急設計コンサルタント

東急設計コンサルタントは名前からわかる通り、東急グループ系組織設計事務所です。本社は東京で、2015年1月現在での従業員数が210名、一級建築士は118名在籍しています。また、大阪にも支店があります。

東急設計コンサルタントは1973年に東京急行電鉄と東急不動産の技術者による総合設計コンサルタントという位置付けで設立された経緯があり、企画開発・建築設計・土木設計の3部門が業務の柱としています。このあたりは純粋な組織設計事務所と異なる特徴と言えそうです。

手がけた建築作品では、駅施設や再開発の絡む商業施設関連の実績が目立ちます。大手に比べると事務所規模は小さいですが、東急グループに関係するプロジェクトであれば大規模なものも多く、近年では東急電鉄と取組んだ二子玉川ショッピングモール&オフィスや、東急不動産と取組んだあべのキューズタウンなどがあります。

もちろん、建築単体だけでなく、開発や土木といった枠組みを意識しながら仕事ができるという環境とも言えますし、駅関係の公共性のある建築を設計する機会もあります。

大規模商業施設や駅関連施設に関わりたい設計者にとって、東急設計コンサルタントは中堅組織設計事務所の中でも活躍しやすい環境と言えるでしょう。

中堅組織設計事務所を紹介、東急設計コンサルタンツ設計の二子玉川ライズ

働き方の整備に積極的で、建築設計からまちづくりまで力を入れているINA新建築研究所

INA新建築研究所建築設計とまちづくりに力を入れている中堅組織設計事務所です。

執筆時点で280名の社員が所属しており、東京本社の他、東日本支社(仙台)と西日本支社(大阪)があります。2016年4月からこのような2支社体制に移行したようです。

また、社員のありたい姿や働き方を明文化した共通理念である「クレド」を作成するなど働き方の整備に積極的に取り組んでいます。

ホームページでは、建築作品紹介である「WORKS」と共に「まち再生」という項目が大きく取り上げられています。

「まち再生」のページでは、まちづくりの事業手法を絡めた取組みのワークフローを見ることができます。また、1983年からスタートした再開発事業の取組みを背景に、全社的に「まちづくり」を意識している様子がうかがえます。

また、建築設計という観点でも幅広い分野に実績がある組織設計事務所ですが、特に大手デベロッパー案件の集合住宅を数多く手がけています。上記の再開発事業と絡めた集合住宅の設計実績も豊富で、INA新建築研究所はあの阿佐ヶ谷住宅建替え事業にも関わっています。

その他で印象的な近年のプロジェクトでは、秋葉原のラジオ会館の建替え、木造ハイブリッド構造の明治大学黒川農場があります。少し前の建築作品では、楕円球体状の空間が印象的な豊田市井上公園水泳場などが有名です。

医療福祉の内藤建築事務所

内藤建築事務所は創業当初から医療福祉分野を重点に実績を重ねて来た組織設計事務所であり、医療福祉の内藤と呼ばれる存在です。本社を京都に置いていますが、東京も事務所兼本社という位置付けです。その他に西日本を中心に7カ所拠点を持っており、海外拠点は無いようです。

これまでの医療施設や福祉施設の実績は大手・中堅問わず組織設計事務所の中でもトップクラスで、大学病院や国立病院はじめ、大規模な医療施設の設計を数多く行っています。

病院・医療施設といった用途の建物は、建築設計の中でも特に専門性が高い領域です。そのため、内藤建築事務所は医療福祉系建築のスペシャリストを目指したいという設計者には良い環境と言えます。

また、施設の設計だけでなく医療経営コンサルタント業務もおこなっており、ソフトとハードを一体で提案できる体制を持っている、まさに専門特化型の組織設計事務所と言えます。

中堅組織設計事務所を紹介

構造に強い総合設計事務所を標榜する、あい設計

あい設計は、かつての塩見設計の流れを汲む中堅組織設計事務所です。また、構造に強い総合設計事務所と自らを位置づけているところに特徴があります。2016年7月現在の総職員数は342名、一級建築士は120名在籍しています。本社は広島にあり、支社は全国17カ所にあるようです。

組織改編等を経て、2010年に塩見設計からあい設計に商号を変更した経緯があるようです。「総合設計」「構造設計」「耐震診断」を三本柱にした事業展開で、教育施設や集合住宅、福祉施設に実績があります。

教育施設では代表作品の長門市立深川小学校をはじめ、来年以降竣工予定の小学校が複数あります。集合住宅系の設計では、デベロッパーの事業用物件よりは公務員宿舎関係が目立ちます。

また、近年の代表作としては、特徴的な木造の大屋根が印象的な安芸高田市葬祭場あじさい聖苑があります。近年の低層の建築では木の架構や切妻屋根を活かした建築作品が多いようです。

その他だと、耐震補強・大規模改修の実績もあるようです。ある意味で方向性がはっきりしているので、構造と意匠両方に興味がある設計者の方にはおもしろい環境になるでしょう。

中堅組織設計事務所、きちんと特徴を見極めてアプローチしよう

今回も特徴的な中堅組織設計事務所4社を採り上げました。
東急グループの一員として建築設計に臨む東急設計コンサルタント。
建築設計やまちづくりだけでなく、働き方に関する取組みにも積極的なINA新建築研究所。
医療施設・福祉施設のプロフェッショナルを目指せる特化型の内藤建築事務所。
構造と意匠の両面からの取組みが特徴的なあい設計。

大手以上に特徴がはっきり出ているのが、中堅組織設計事務所の魅力とも言えます。それぞれの特徴をしっかり掴んで、自分に合った環境で建築と向き合いましょう。

フリーランチでは組織設計事務所への就職・転職に関するアドバイスを行っております。是非ご活用下さい。
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